はじめに
「この求人、なんか良さそう!」
転職活動を始めると、ついそんな感覚で
求人を選んでしまいがちです。
でも、求人票には
「書かれていること」と「書かれていないこと」
の両方があります。
表面だけ見て飛びつくと
入社後に
「こんなはずじゃなかった…」
となるリスクがあります。
実際に私も、1回目の転職で求人票の読み方が甘く
入社後に「あれ?思っていたのと違う」
と感じた経験があります。
この記事では
求人票のどこを見ればいいのか
そしてどこに落とし穴があるのかを
体験談をもとに解説します。
求人票を読む前に知っておくべきこと
求人票は企業が作る「採用のための広告」です。
良いことは書いてある
でも、都合の悪いことは書かれないこともある。
これを前提として読むことが大切です。
「求人票に書いてあったのに実態が違った」
という話は、転職経験者の間でよく聞きます。
だからといって求人票が信用できない
というわけではありません。
正しく読む力を身につければ
入社前に会社の実態をかなりの精度で読み取れます。
では具体的に、どこを見ればいいのか。
7つのポイントに絞って解説します。
求人票で必ず確認すべき7つのポイント
① 給与の「幅」に注目する
求人票の給与欄には
「月給25万〜40万円」のように
幅が書かれていることが多いです。
ここで注意してほしいのは
自分がもらえる金額は「下限に近い」ことが多い
という現実です。
上限の金額は、長年勤めたベテラン社員や
管理職クラスの話であることがほとんど。
中途採用の初年度は、下限〜中間あたりを
想定しておくのが無難です。
また、求人票に「固定残業代含む」
と書かれている場合は要注意です。
例えば「月給25万円(固定残業代3万円含む)」
という表記なら
残業がなくても3万円分の残業代が給与に
含まれているだけで
実質的な基本給は22万円ということになります。
固定残業代の金額と、
それが何時間分に相当するのかは必ず確認しましょう。
② 勤務時間と残業の実態を読む
求人票には
「9:00〜18:00(所定労働時間8時間)」
のように書かれています。
ここだけ見ると「定時は18時」と思いますが
実際の残業時間は書かれていないことが多い。
確認すべきポイントはこちらです。
- 「残業あり」の記載はあるか
- 月平均残業時間が具体的に書かれているか
- 「残業ほぼなし」という記載が本当かどうか
残業時間は口コミサイト(転職会議・OpenWorkなど)で
確認するのが有効です。
ただし、入社後に従事する業務内容や
プロジェクトによっては
平均残業時間を逸脱する場合もあるので
下調べを徹底すれば必ず回避できる
ということでもないので
そのことをよく頭に入れておきましょう。
③ 在職者の話を鵜呑みにしない
気になる企業で既に働いている知人がいたとします。
その場合、その人から根掘り葉掘り会社の様子や
実情を聞き出すと思います。
これは非常に有用な情報だと思いますが注意も必要です。
在職者が希望する部門に属していれば
正確な情報となりますが
違う部門の場合、その情報があてはまらない
可能性もあります。
例えば、テレワークができると在職者の方から
情報を得たとしても
実際はテレワークできる部門は限られており
希望する部門ではテレワークはできない
といったケースもあるため注意が必要です。
ちなみに、これは実話です。
必ず希望する部門も対象なのかを
しっかり確認するようにしましょう。
④ 休日・休暇の「実態」を確認する
求人票には「年間休日120日」「完全週休2日制」
と書いてあっても
実態と違うことがあります。
特に確認したいのは
- 「完全週休2日制」と「週休2日制」の違い
- 有給取得率
- 夏季・年末年始休暇が年間休日に含まれているか
「完全週休2日制」は毎週土日休みを意味しますが
「週休2日制」は月に1回以上2日休みがあれば
名乗れます。
つまり週休2日制と書いてあっても
土曜日出勤がある週が存在する可能性があります。
有給取得率は、特に大事な指標です。
取得率が低い会社は、実態として
休みが取りにくい文化がある可能性が高いです。
⑤ 福利厚生の「中身」を見る
福利厚生で本当に見るべきポイントはこちら。
- 住宅手当や家賃補助はあるか、金額はいくらか
- 資格取得支援制度はあるか
- 育児・介護休暇の取得実績はあるか
- 退職金制度の内容(確定拠出年金か、退職一時金か)
特に住宅手当は月々の生活に直結するので
金額と条件(持ち家は対象外など)を
必ず確認しましょう。
育児・介護休暇は昨今、企業側の理解も広がり
取りやすい環境になってきていると思います。
実績があるか、事前に確認しておきましょう。
⑥ 募集背景を確認する
求人票に「募集背景」が書かれている場合は
必ず読んでください。
- 「事業拡大に伴う増員募集」→ 会社が成長している可能性が高い
- 「欠員補充」→ 誰かが辞めたポジションの補充
- 「組織強化のための採用」→ やや曖昧、面接で確認が必要
「欠員補充」だからといって必ずしも
悪いわけではありませんが
「なぜその人が辞めたのか」は気になるところです。
面接で「このポジションの前任の方はどんな理由で
ご退職されましたか?」と聞くのは
失礼ではなく、むしろ真剣に入社を検討している
姿勢として評価されることが多いです。
⑦ 求人が「長期掲載」されていないか確認する
これは見落としがちなポイントです。
同じ求人が何ヶ月も掲載されている場合は
注意が必要です。
考えられる理由はいくつかあります。
- 採用基準が高すぎてなかなか決まらない
- 応募はあるが入社後に辞める人が多い
- 会社の条件が悪く応募者が集まらない
転職サイトによっては「掲載開始日」が確認できるので
気になる求人は確認してみましょう。
実際私が以前所属していた会社では、
現場の社員は早く人を採りたいと考えていても
人事部が求める理想が高く、キャリア採用の面接は
しているもののいつまでも採用されなかった、
ということがありました。
エージェント経由であれば
「この求人はいつから掲載されていますか?」
と聞くだけで教えてもらえます。
私が求人票の読み方で失敗した話
1回目の転職では、求人票の読み方が甘かったです。
当時は「給料が上がりそう」
という印象だけで応募しました。
残業については「月平均20時間程度」
と書かれていたので
今よりは楽になるだろうと思っていました。
しかし入社してみると
繁忙期は月40〜80時間の残業が当たり前でした。
担当案件がトラブル続きで仕方ない部分もありましたが
思っていたとは違った部分でした。
2回目の転職で変えたこと
2回目の転職では、求人票の読み方を大きく変えました。
具体的には
- 気になる点はすべて面接で直接確認する
- 口コミサイト、知人からで残業・有給・社風をチェックする
この2つを徹底しました。
残業・社風に関しては、たまたま知人がその会社に
勤めていたので会社の様子を根掘り葉掘り聞きました。
それでも、聞いていた情報と実際違うこともありました。
求人があった部署は知人が所属している部署とは異なり
正確な情報を収集できなかったことが原因でした。
まとめ:求人票は「疑いながら、確認しながら」読む
この記事でお伝えした7つのポイントをおさらいします。
- ① 給与の「幅」と固定残業代の内訳を確認する
- ② 残業の実態は口コミサイトでも確認する
- ③ 在職者の話は自分に当てはまるか確認する
- ④「完全週休2日制」と「週休2日制」の違いに注意する
- ⑤ 福利厚生の中身と条件を細かく確認する
- ⑥ 募集背景から会社の状況を読み取る
- ⑦ 長期掲載求人は慎重に判断する
求人票は企業の「良い面」を伝えるために
作られたものです。
鵜呑みにするのではなく
「この情報は本当かな?」
という目線で読むことが大切です。
疑問はそのままにせず、面接やエージェントを
通じて確認する。この習慣だけで
入社後の「こんなはずじゃなかった」
を大幅に減らせます。
転職は人生の大きな選択です。
「なんとなく良さそう」ではなく
「ちゃんと確認した」という状態で入社できるよう
求人票をしっかり読む習慣を身につけましょう。



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