志望動機が書けないのは「条件」で選んだから|私がハマった落とし穴

転職

はじめに

「志望動機、何を書けばいいんだろう…」

職務経歴書はなんとか形になったのに
志望動機の欄だけ、どうしても手が止まる。

そんな経験はありませんか?

私は1回目の転職のとき、まさにこの状態でした。

平日の帰宅後、自宅のパソコンで応募先の会社を徹底的に調べて
書けそうな材料を必死に探す。
これを、応募した全部の会社でやっていました。

今振り返ると、原因ははっきりしています。

書けなかったのは文章力のせいではなく、応募先の「選び方」のせいでした。

この記事では、機械設計エンジニアとして2回転職した私が
志望動機でハマった落とし穴と、今ならどう見直すかをお話しします。

当時の私の応募先の選び方

1回目の転職では、エージェントから20件以上の求人を紹介してもらいました。
その中から、応募したのは5社です。

絞り込むときに見ていたのは、こんなポイントでした。

  • 業務内容や扱う製品に、興味が持てそうか
  • 自分の経験を活かせそうか
  • 年収が今より高いか
  • 業界シェアがあるか

年収は、求人票のモデル年収を参考にしていました。
当時の年収より高いことが絶対条件です。

「有名かどうか」は、業界シェアで判断していました。

シェアがある程度あれば少しは安泰だし
有名な会社ならそこそこ年収も高い。
仕事へのモチベーションも保てるだろう、と考えていたんです。

どれも、転職先を選ぶ基準としてはおかしくないと思います。

ただ、一つ足りないものがありました。

それは、その会社ならではの特徴です。

正直、当時の私は企業の特徴をそれほど重視していませんでした。

私が並べた条件は、どれも「他の会社にも当てはまる条件」です。
つまり、「なぜこの会社なのか」には答えられない状態で
応募していたことになります。

一番苦しかった「なぜこの会社なのか」

この落とし穴に気づいたのは、志望動機を書き始めてからでした。

志望動機で一番求められるのは
「なぜ他の会社ではなく、うちなのか」です。

エージェントからも
「なぜこの会社なのかを伝えるように」とアドバイスを受けました。

でも、その答えになる材料が自分の中にありません。

そこで、とにかく調べました。

  • 会社のホームページ
  • 有価証券報告書(上場企業が公開している、事業や業績をまとめた資料)
  • 外部向けのプレゼン資料

上場していない会社の場合は
調べて分かった会社の良さに「共感した」という形で書いたと記憶しています。

たとえるなら、答えを持たないままテストを受けて
試験中に教科書を読み込んで解答を組み立てているような感覚です。

本当の応募理由は「条件」。
でも書類には「その会社ならではの理由」が必要。
このズレを埋めるには、時間をかけて調べ続けるしかなかったんです。

書けないことはないけれど、とにかく時間と気力を使う。
これが、志望動機が苦しかった正体でした。

書きやすい会社と書きにくい会社の差は「本心で行きたいか」

5社分の志望動機を書いてみて、気づいたことがあります。

書きやすい会社と書きにくい会社の差は
本心で行きたい会社かどうかでした。

内定をもらった建設機械の会社は、前者です。

この会社は、前職の経験を活かせることがはっきり分かっていました。
だから志望動機でも面接でも、そこを全面に出しました。

製品にも魅力を感じていて
「これに携われたら楽しそうだな」というワクワク感がありました。

ただ、最初から製品に強い興味があったわけではありません。
転職活動でこの会社のことを調べていくうちに、興味が出てきた感じです。

そして入社後すぐの工場見学で、完成した製品の実物を見たとき。
素直に「カッコいい」と思いました。

振り返ると、この会社の志望動機が書きやすかったのは
2つの材料がそろっていたからだと思います。

  • 自分の経験を活かせることが、はっきりしている
  • 製品そのものに、魅力を感じている

「経験を活かせる」は、自分の側の理由。
「製品に魅力を感じる」は、その会社ならではの理由。

この2つがそろうと
「なぜこの会社なのか」に、無理なく答えられるようになります。

ちなみに、条件で選んだ会社の志望動機に
後ろめたさがあったかというと、そうでもありません。

「なぜこの会社なのか」を説明するために苦労して調べて書くうちに
その内容が少しずつ本心になっていったからです。

調べることで興味が育つこともある。
これは、志望動機に苦しんだからこそ気づけたことでした。

2回目もやっぱり「ひねり出した」

では、2回目の転職ではスムーズに書けたのか。

答えは、ノーです。

2回目は家庭の事情で、早めに転職する必要がありました。
そのため、自分の興味や関心は二の次で応募先を選びました。

計測機器の会社の志望動機は、勤務地と業務内容を軸に組み立てました。
製品ではなく業務内容に興味があったこと
そして前職の経験を活かせることを書いたと思います。

結局、志望動機はなんとかひねり出した形です。
1回目の苦しさを知っていたのに、同じ道をたどったことになります。

応募した時点から
「この会社の製品に、今後興味を持てるかな」という不安がありました。

1回目と同じで、選び方の段階で「なぜこの会社か」がないと
志望動機は苦しくなる。
2回目でそれを改めて実感しました。

志望動機が書けないときに見直すこと

誤解してほしくないのですが
年収で会社を選ぶこと自体は、悪いことではありません。

私も、今より年収が高いことは絶対条件にしていました。

ただ、どれだけ年収が高くても
製品や業務に興味を持てないなら、長続きしなかったり
辛い毎日を送ることになったりすると思っています。

だから今の私なら、志望動機が書けないときは
文章をいじる前に、応募先を選んだ理由を見直します。

具体的には、この2つです。

  • その会社の製品に、自分は興味を持てるか
  • その会社を調べてみて、興味がわいてくるか

興味が持てるかを確かめるときは
求人票の年収や勤務地の欄より先に、業務内容や製品の欄を読んでみてください。

年収や勤務地は、あとから数字で比べられます。
でも「興味が持てるか」は、自分で確かめるしかありません。

もう一歩踏み込むなら
私がやったように、会社のホームページや有価証券報告書、

外部向けのプレゼン資料を見てみるのも一つの手です。
製品がどんな場面で使われているのか、会社が何に力を入れているのかが見えてきます。

調べても調べても興味がわかないなら
それは文章力の問題ではありません。
その会社が、自分に合っていないサインかもしれません。

逆に、調べるうちに「ちょっと面白そう」と思えたら
その気持ちこそが志望動機の材料になります。

まとめ:書けない志望動機は「選んだ理由」を見直すサイン

この記事でお伝えしたことをまとめます。

  • 志望動機が書けない原因は、文章力より応募先の選び方にあることが多い
  • 年収や業界シェアなどの条件は、「なぜこの会社か」の答えにならない
  • 書きやすさの差は「本心で行きたいかどうか」
  • 調べるうちに興味が育ち、本心になることもある
  • 年収で選ぶのは悪くない。ただし製品や業務への興味も確かめる

志望動機の欄で手が止まったら
まずは「自分はなぜこの会社を選んだんだろう」と問い直してみてください。

その答えが見つかれば、文章は後からついてきます。

これから応募先を選ぶ人は
年収などの条件と一緒に、「この会社の製品や業務に興味を持てるか」も確かめてみてください。
それだけで、志望動機の書きやすさはきっと変わります。

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